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エビ撒き・波止釣りでは最強
エビ撒き・波止釣りでは最強

 それでは、エビ撒き釣りについて説明します。エビ撒き釣りは、 シラサエビという生きたエビを撒き餌、刺し餌に使用し、ハネ、チヌ、メバルなどを釣る釣法です。 右の写真がシラサエビです。

 主に波止からの釣りで行い、 河口近くの波止ではハネ、チヌが日中でも釣れます。漁港の防波堤などでは、夜釣りでメバルを狙うことが出来ます。 チヌは、オキアミを餌にしたり、その他いろいろな釣り方で釣れますが、ハネやメバルはオキアミではなかなか釣れないでしょう。 シラサエビか、青イソメなどの虫餌でないと釣れないと思います。 虫餌のほうが価格は安いでしょうが、気持ち悪いですから使いたくありません。

 シラサエビは気持ち悪くありませんし、エビを撒きながら棒ウキであたりを取る、なんとも趣のある釣法です。 また、波止釣りでは最強の釣法とされています。周囲の他の釣法をしている釣り人に、何のあたりも無い時間帯でも、エビ撒きならガンガンあたってきます。

 「エビ撒き・波止釣りでは最強」なんとも心地よい響きです。





シラサエビを買う

 エビ撒き釣りでは、シラサエビを撒き餌、指し餌に使います。 私の近所では、シラサエビは一合枡一杯で500円が相場です。餌屋さんで、「シラサ2杯」「シラサ3杯」というように、「シラサ〜〜杯」という言い方で注文します。

 使う量は、 釣り始めのポイント作りに一杯使用し、 その後、一時間あたり一杯使用する程度です。例えば、5時間竿を出すなら、6杯程度のシラサエビが必要です。 写真の量で6杯、3000円分です。





エビの管理に気を使いましょう

 エビ撒き釣りでは、シラサエビの生きの良し悪しが釣果を左右します。従って、シラサエビの管理が重要となります。 大き目のエビクーラーに大き目のエアポンプを設置します。水温は15℃をキープするのが理想です。特に、夏場は水温に注意しないとエビが茹で上がってしまいます。 時折、小さな氷を入れるようにしますが、逆に冷やしすぎてもエビが弱ってしまいます。水温15℃が理想です。


(PROX)活きエビクーラー55
 このエビクーラーは内部にネットが装着されており、エビがネットに捕まって休むことが出来ます。はっきりとは分かりませんが、ネットがあるほうがエビの生きが良いように思います。 これで、容量は5.5リットルです。5杯とか6杯のシラサエビを入れても余裕があります。エビクーラーについては大は小を兼ねる発想で、大きさに余裕があったほうが良いと思います。






エビの撒き方

 エビ撒きには専用の尺が必要です。一般的な撒き餌尺では柄が硬く、エビ撒きには使用できません。柄のよくしなる尺が必要です。


第一精工(DAIICHISEIKO) エビショットショート
第一精工(DAIICHISEIKO) エビショットロング

 エビ撒き用の尺といえば、第一精工のエビショットしかないと思います。ロングとショートがありますが、大は小を兼ねる発想からロングでいいと思います。 写真のように、尺の緑の部分には小さな穴が数個開いており、水切りが出来るようになっています。

 エビの撒き方ですが、尺を右手に持ち、写真のようにシラサエビを5匹程度、尺に取り、左手で蓋をします。 尺を立てて、左手を手前に引き寄せて尺の柄を十分しならせた後、放します。 すると、エビが勢いよく飛んでいきます。エビが発射されるイメージです。

 よく目にする、エビの撒き方の説明に、「撒く前に尺を振るか、エビを押さえ付けるかして、エビを少し弱らせておく」というものがあります。 その理由としては、シラサエビは水面を泳ぐ性質があり、活きのいいまま 海に投入すると、水面を泳いでしまい、海中に拡散しないからでだそうです。 しかし、水汲みバケツなどにシラサエビを入れてみると、一部は確かに水面を泳ぎますが、多くはバケツの底に沈みます。 ですから、敢えてエビを撒く前に弱らせる必要は無いと思います。撒き餌の活きが良いほうが、魚の寄りも良いように思います。

 エビ撒きは、撒き餌の効果によって魚を寄せる釣りですから、 敢えて遠くにエビを撒く必要はありません。近くても構わないので一定の場所にエビを撒くことが重要です。 潮の流れを見て、撒いたエビがどちらに流れていくのかを把握しておきましょう。エビが流れる帯の潮下から魚が寄ってきます。  撒いても撒いてもあたりが無い場合は、撒き餌の帯に刺し餌が同調していないと思われます。ウキ下を上下するか、仕掛けを流す位置を変えてみましょう。 魚はシラサエビが大好きです。必ず寄ってきていると信じて、調整しましょう。遠くに撒き餌を流しているつもりが、 潮の流れの関係から、意外と足元がポイントになっている場合もありますから、足元も探ってみましょう。





針の刺し方

 シラサエビを針に刺す方法は、何パターンかあります。一番手軽なのは、写真のように尻尾のあたりにチョン掛けにする方法です。 この方法が、最も手返しがよいですし、エビもよく動くので、まずはこの方法でよいかと思います。

 その他、エビのほほの殻に針を刺す方法と、鼻の先というか目と目の間辺りに刺す方法があります。 ほほの殻に刺す方法は、シラサエビのダメージが少なく、エビの弱りは遅い気がします。 ただ、シラサエビの中には、脱皮直後の殻が薄いエビが混ざっている場合があり、その場合は投入時に針はずれしやすくなります。 あと、目と目の間に刺す方法は、エビの弱りが速いです。

 基本は、尻尾にチョン掛けする方法で、アタリが無い場合や、あたっても針掛かりしない場合や尻尾だけが針に残ってくる場合に、 ほほ掛けにしてみると良いでしょう。 魚は、エビの頭の方が好きだと思いますから、ほほに針を刺した方が、針掛かりしやすいのではないかと思うのですがどうでしょうか。 オキアミで釣りをするときに、オキアミの頭だけが取られる現象は多くの釣り人が経験していると思います。 魚はオキアミの頭が好きだということは、間違いないでしょう。 従って、シラサエビでも頭から優先的に食べると思います。脳みそというか、頭の内臓部分が好きなのだと思います。 特に、チヌは餌を丸呑みにはせず、ついばむ感じです。チヌ狙いの場合は、針を刺す位置が重要のような気がします。 一方、ハネの場合はエビを丸呑みにするようですから、針掛かりの面では尻尾に刺しても、ほほに刺しても関係ないように思います。

 針はエビ撒き専用の針を使わなければなりません。 シラサエビが弱らないような専用設計であります。

ハヤブサ 小袋 エビ撒き専用 7号 白

ハヤブサ 小袋 エビ撒き専用 7号 白





エビの個体差を見極めて

 シラサエビには大きさや色、殻の硬さ、抱卵しているかどうかといった個体差があります。 これらの個体差を見極めて、刺し餌にするものや撒き餌に使うものを見極める必要があります。

 刺し餌にするものは、なるべく大きくて元気の良いものを使います。網で10匹ほどすくい上げた中で、大きくて元気に飛び跳ねているものを使います。 弱っているものは撒き餌として使います。もちろん、完全に仕分けることは出来ませんから、おおよその目安です。

 まあ、大きくて元気の良いエビを刺し餌に使うのは当たり前ですが、 それ以外にも刺し餌用に使いたいのは、

  • 脱皮直後の殻が軟らかいエビ
  • 抱卵しているエビ
  • 頭の内臓が赤っぽいエビ
です。

 魚の気配があるのにいまいち食い込みが悪いときなどに、この様なエビを使うと食い込みが良くなります。 特に脱皮直後の軟らかいエビは、たとえ小型であっても有効な刺し餌になります。





あわせるタイミングは

 あわせるタイミングは狙う魚種によりますが、ハネの場合は概ね以下の通りで、遅あわせです。 チョンと出る小さなあたりは無視して、ウキが大きく引き込まれるあたりをあわせます。 ハネは大きな口で海水ごと餌を飲み込みますから、大きなあたりが出るようです。 口が大きい分、あわせるタイミングが速いと、針掛かりせずにすっぽ抜けることがあります。

 チヌの場合も遅あわせで、ゆっくりと押さえ込むようなあたりを合わせます。
ウキがこの様な状態でなじんでいます。
水面の風に吹かれてウキのトップは、やや右側に傾いています。
少しウキが押さえ込まれました。
前あたりです。
ここであわせても針掛かりしません。。
少し待つと、ゆっくりとウキが沈んでいきます。
あわせるにはまだ早い。
もう少し待って。
十分に待ってからバシッと小さくあわせます。
大きくあわせると、針掛かりせずにすっぽ抜けた場合、仕掛けが自分目掛けて海中から飛び出してきますよ。
ヒロミ産業 まずめ(エビ撒き対応) 1号

ヒロミ産業 まずめ(エビ撒き対応) 1号
 エビ撒き専用の1号程度の棒ウキを使用します。




ヒロミ産業 エビ撒き 1.0号

ヒロミ産業 エビ撒き 1.0号
 エビ撒きは夜釣りも行ないますから、夜釣り用の電気ウキも必要です。





仕掛け

 1号程度の錘を使う仕掛けでよいと思います。ポイントはハリスを短めにすることと、針は軸の細いものを使うことです。 ウキは好みでいいですが、感度の良い棒ウキを使うと楽しめます。