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かかり釣り・贅沢なチヌ釣法
かかり釣りとは、チヌ(クロダイ)の釣り方の一種で、海に浮かべた筏(いかだ)やカセと呼ばれるロープで固定された小型のボート
の上からの釣りです。
この筏やカセは渡船屋さんが管理しており、渡船屋さんに渡してもらう必要があります。
代金の相場としては筏で\3,000、カセで\4,000ぐらいです。
筏やカセはかけ上がりやシモリの周辺などのチヌのポイントとなる場所に設置されています。
いかに釣れる場所に設置するかが渡船屋さんの腕の見せ所となりますし、
釣れない筏は全く人気がなく、渡船屋さんも商売になりません。
地域によっては飼い付けと称して、渡船屋さんが撒き餌をして筏の周囲をチヌの餌場にしている場合もあります。
そのような事情で、その辺の防波堤や地磯よりチヌの魚影は濃く、とにかくよく釣れます。
また、最近の渡船屋さんは大概ホームページがありその日の釣果を紹介していますので、釣れ具合を見ながら釣行することができるのも
かかり釣りの良いところです。
筏は他のグループとの相乗りとなる場合と、数名のグループで貸し切りとなる場合があり、
それはそれぞれの渡船屋さんによってシステムが異なります。大型の筏を設置している場合は相乗りとなりますし、
小型の筏が多数設置されている釣り場では貸し切りとなるようです。
一方、カセは通常2名〜3名のグループでの貸し切りとなることがほとんどです。

上の写真の筏は大型のものです。恐らく20名程度が定員です。

この写真の左側にカセが数艘並んでいます。これらは手前の一文字波止にロープで固定されています。
この様な小さな固定された船で釣るのがカセ釣りです。
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釣り竿、リールはかかり釣り専用のものが必要となります。釣り具屋さんで筏用として売られています。
竿は1.5m前後の非常に短いものを使用します。あたりは竿先でとりますから、竿先は非常に細く感度のよい設計となっています。
リールは上向きに付けるタイプと下向きに付けるタイプに大別されますが、ひと昔前ですと上向きが主流だったのですが
最近は下向きに人気があります。
かかり釣りの魅力は、このような短い竿と小さなリールを使うことでダイレクトな釣り味を楽しむことにあります。
長さ5mの軟らかい竿で釣るのと、1.5mの筏竿で釣るのとでは全く釣り味が違います。後者は直接チヌと引っ張り合っている感覚を味わうことができます。
竿は
山本太郎氏プロデュースのシマノ青波巧 フィラートがかっこいいと思います。
リールも同シリーズのシマノ製セイハコウ60SP
が性能もデザインもマッチしておりますのでお薦めです。右ハンドルモデルもありますが、
右利きであれば左ハンドルのほうが良いと思います。
利き腕である右手で竿を持ち、チヌの強引に耐える。隙を見て左手で素早くラインを巻き取ると。
第一、左ハンドルを使っているほうが熟練者とみなされますから周囲から一目置かれます。
もちろん個人の好みで決めればよいのですが。
上向きのリールがお好みであれば、シマノのチヌマチックシリーズが定番です。
それに竿受けが必要です。これを筏やカセに固定して、竿を置いて竿先に注目してあたりを取ります。
下向きのリールを使う場合は、竿受けも下向きリール用のものが必要です。
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かかり釣りの仕掛けは極めてシンプルです。
最低限必要なのは針と糸だけです。
必要に応じてオモリは使いますが。
糸は、道糸とかハリスとかの区別はなく、通しといって道糸とハリス兼用と言いますか、一種類の糸
を使います。
筏用の糸を50mほどリールに巻いた状態で使用し、
この糸に直接針を結ぶのです。
これは筏釣りでは極端な短竿を使うので竿の弾力を生かし切れず、糸にかかる負荷が通常の釣りよりも大きくなるため、
道糸とハリスの結束の結び目で糸切れを起こしてしまうので、なるべく結び目の無い状態で使うためです。

東レ トヨフロン チヌ筏かかり かかり専用 100m
図解しますとこのような感じです。針の大きさや糸の太さはエサの大きさや狙うチヌの大きさによって適当に使い分けが必要です。
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仕掛けはシンプルですが、餌はいろいろ必要です。
針に刺すサシエが数種類とマキエの役割を果たすダンゴも必要です。
サシエは、
オキアミ、
ボケ、
シラサエビ、
アケミ貝、
サナギ、
コーン、
・・・
と数種類必要です。
サシエのローテーションといって数投ごとにサシエを変えることで、アタリを続けさせることができますし、
その日、その場所の当たりエサを見つけることができます。
サシエは、針に刺してダンゴに包んで放り込みます。このダンゴは海底に付くまでは割れず、中層にいるえさ取りからサシエを保護して海底まで届ける
役割があります。
かかり釣りは海底にいるチヌを釣る方法ですから、サシエが無傷で海底まで届かなければ釣りになりません。
もう一つのダンゴの役割は、撒き餌さとしての役割です。ダンゴは魚の好む集魚剤などが含まれていますから、集魚の効果があります。
また、チヌは濁りを好むとのことで、ダンゴが海底で溶けることで発生する濁りにも集魚の効果があります。
かかり釣りで使うダンゴは特に遠投する必要はなく、極端に言うと
足もとにポチョンと落とすだけです。海底でダンゴが長時間割れなくても、無理やり引っ張ってサシエをダンゴから引き抜くことも可能ですし、
ダンゴを海底に落下させている途中で糸にテンションをかけてサシエをダンゴから引き抜くことも可能です。
従って
かかり釣りのダンゴは、
紀州釣りのダンゴのように遠投して空中爆発する心配はありませんし、海底で長時間割れないから釣りにならない
といった心配も必要ありません。
ですから、紀州釣りのダンゴよりも遥かに自由度が高く、ネバネバの団子でもパサパサのダンゴでもお好みで調整できますので、
ダンゴの配合については紀州釣りよりもいろいろ試すことができます。
ダンゴの一例ですが、たとえばシラサエビのように活きた餌をダンゴに包む場合は
水分の多い軟らかいダンゴにすることで、活きた状態で海底まで餌を届けることができます。
シラサエビは海中で跳ねたり泳いだりすることでチヌにアピールしますから、
活きているの死んでいるのとでは全くあたりの出方が違います。
カチカチのダンゴに包んでしまうとシラサエビは圧死してしまいます。
逆に硬い団子を作りたい場合ですが、
例えば表層から中層にボラなどの大型のえさ取りがいる場合、これでもかというぐらい硬いダンゴにしてボラがダンゴに体当たりしてきても割れないダンゴに
することで、サシエを海底まで届けることができます。
また、ダンゴを固くすることで、ダンゴを突くチヌの当たりも大きく出ますので、あたりが小さい時に敢えて硬いダンゴにすることであたりが大きくなり
釣りやすくなる場合もあります。
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ダンゴの配合に凝りだしたらきりがないのですが、とりあえずパワーダンゴチヌ単品でダンゴを作ることが出来ます。
加える海水の量でダンゴの硬さを調整します。
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朝一番に筏に上がったら、まずはモーニングです。
朝一番には昨日の釣り人が投入したダンゴが筏の下に溜まっており、
そのダンゴにチヌが寄っていることがあるのです。
そのチヌを狙って刺し餌だけで投入してみることをモーニングといいます。
ダンゴなしで釣ることで、余計なエサ取りを寄せることなくチヌを釣る狙いです。
この場合の刺し餌はチヌの大好物であるボケを使うことが多いようです。
30分から1時間ぐらいはモーニングタイムです。
モーニングは1時間ぐらいで切り上げ、通常のダンゴ釣りタイムに突入します。
ダンゴを練ったら5個ぐらいを打ち込んで、ポイントを作ります。
その後、サシエをダンゴで包んで投入します。
ダンゴが着底したら、糸を少し張った状態にし竿先にテンションが掛るようにします。
ダンゴが割れるとテンションがフッと緩みますから、そこからが勝負です。竿先を見つめアタリを待ちます。
チヌのアタリはゆっくりと押さえ込むようなあたりです。竿先がぴょんと入るようなアタリはエサ取りのあたりですから
通常は見送ります。チヌのアタリだけを合わせるようにしないとチヌは釣れません。
というのは、チヌはダンゴの周りで様子を伺っており、すぐにはダンゴに寄ってこないのです。
エサ取りがダンゴの周りで餌を食べている様子を観察し、その後寄ってくるのです。
エサ取りのアタリが無くなり急に海底が静かになったらチャンスタイムです。
これはチヌがダンゴに寄ってきたので、小さなエサ取りが退散してしまったことを意味するからです。
竿先に神経を集中させまましょう。竿先をゆっくりと押さえ込むあたりが出たら思いっきり腕を振り上げてこれでもかというぐらい大きく合わせます。
かかり釣りは竿が短いですから、とにかく思いっきり合わせないと駄目です。
夕刻は、もう終わったよ作戦です。筏についているチヌはある意味釣られ慣れています。
毎日とはいかなくても毎週週末には同じような釣り方で何匹ものチヌが釣られているのです。
大型のチヌほど警戒心が強く、なかなかサシエを口にしないのですが、いくら警戒心が強いチヌでも
餌を食べないことには生きていけません。
大型のチヌは筏の釣りの様子をよく観察していて、夕方に釣り人が後片付けをしている雰囲気を感じていると思います。
もう夕方で、釣りの時間は終わったんだと思わせることができたら釣り人の勝ち。
つまり、片付けが終わってから釣り人は余ったサシエやダンゴを筏の下に捨てますから、
片付けていると見せかけて、大量のダンゴやエサを捨てながら、通常の針のついたサシエを落とし込むのです。
警戒心の特に強い大型のチヌはそのタイミングで捕食することが多いようです。
もう終わったよ作戦は、かかり釣りの裏技です。
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通常の釣り方は下図のように、糸が潮流に押されてはらむことを考慮して水深よりやや長めに糸を出してあたりを待ちます。
ところがこの釣り方では糸のテンションが強いため、エサをくわえたチヌがエサに糸が付いていることに気付いてしまいます。
特に、大型のチヌほど警戒心が強いためこの釣り方では大きなチヌは釣れません。そこではわせ釣りです。
はわせ釣りとは下図のように水深よりも極端に長く糸を出し糸にテンションがかからないようにする釣り方です。
こうすることでダンゴが割れた後もサシエをダンゴ周辺にとどめることができますし、
糸のテンションがないわけですからチヌも違和感なくサシエを口にします。
はわせ釣りをしますと大きなチヌが釣れる可能性がぐんと高まります。
ただし、糸が緩んでいる分竿先にテンションが掛っていませんから、アタリの取り方は難しくなります。
アタリは竿先だけで取るのは無理なので糸の出方や張り具合の変化でアタリを取るようにします。
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