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この写真を花の写真で
フォトモザイクにします。

こうなります。
粗い画像ですが・・・

右目を拡大すると、
花の写真の集合です。

ブルーのネックレスも、
花の写真の集合です。

フォトモザイクは、このツールで作れます。
ふじまろイメージのシェアウェアデジカメまとめてフォトモザイク

紀州釣り・最も面白いチヌ釣法
ちょっと違うけど

 ふじまろイメージの主旨とはちょっと違うのですが、魚釣りの紹介です。 最近は、休日にソフトウェアの開発をするよりも、魚釣りをするほうが多くなりました。 チヌ(クロダイ)釣りが楽しくて、紀州釣りという釣り方にはまっています。


これがチヌです。これは35センチぐらいですが、稀に50cm位のものも釣れます。





紀州釣りとは

 紀州釣りとは、チヌ(クロダイ)の釣り方の一種です。 単純にいうと釣り針に付けた餌をダンゴに包んだ状態で海に投入し、海底でダンゴが崩壊するとともに餌が飛び出し、それにチヌが食い付くという釣法です。 ダンゴには、チヌを寄せるための撒餌の役割と、餌取りと呼ばれる小魚から刺し餌を保護し、海底まで刺し餌を届ける役割があります。





チヌ釣りの面白さ

 釣りは遊びとしてやるものですから、ただ魚が捕獲できれば良いというわけではありません。魚を捕獲するのが目的であれば漁業ということになってしまいますから、釣りには面白さが必要です。チヌは海釣りの対象魚として人気がありますが、その理由を考えて見ましょう。

 まず、チヌは波止や漁港など手軽に釣行できる場所で釣れるということがあげられます。それこそ、サンダル履きのTシャツ、ジーパンでも大丈夫です。 一方、磯釣りはどうでしょうか。 磯釣りは危険を伴うイメージがあります。磯用のスパイクブーツを履いて、ライフジャケット着用で、天候や波高に気を配り、なんだか10%ぐらい命懸け的な雰囲気があります。戦場に向かうイメージで、休日をのんびり楽しく過ごそうという雰囲気ではありません。 (磯釣りはやったことがないので、詳しいことは解りません。もちろん面白いんだとは思いますが、何だか大変そうです。)

 この写真は、兵庫県の日本海側にある有名な地磯で、岡見公園裏の地磯です。ここは青物釣りで実績がある場所です。右上の辺りに釣り人が居るのですが、よく見えないので少し拡大してみますと、
 完全に命懸けです。私にはとてもできません。実際、ここでは転落事故も発生しています。ライフジャケットあっても死にます。


 一方、チヌはこのような場所で釣れます。ここは、兵庫県の日本海側にある香住東港の白灯防波堤です。港内向きがポイントで、波もほとんどなく、ほとんど転落の危険はありません。


 また、チヌは見た目にかっこいい魚です。銀ピカに輝き、背ヒレを立てたチヌは惚れ惚れするほど美しく迫力満点です。手軽に釣行できる波止釣りで、こんなに迫力ある魚が釣れるというのも大きな魅力です。

 更に、逆説的になりますが、チヌはそう簡単に釣れる魚ではないということもチヌ釣りの魅力です。 小アジならサビキ釣りで誰でも簡単に釣れるでしょうが、全く面白くありません。大抵の人は20匹ぐらい釣ったら飽きてしまうでしょう。小アジ20匹なんて20分もあれば釣れてしまいます。これでは全く楽しめません。 チヌは一日かかっても数匹しか釣れません。(うまい人は20匹ぐらい釣るのでしょうが、私の場合は数匹です。) 一日中飽きることなく釣りを楽しむことができます。

 それに、チヌの引きはなかなか強烈で、釣り応え十分です。





紀州釣りの面白さ

 さて、チヌ釣りの魅力は解りましたが、数あるチヌの釣り方の中で、紀州釣りの魅力は何でしょうか。

 一番の魅力は、少し大げさに言いますと、海中の様子が手に取るように解るということです。まあ実際には手に取るようには解りませんが、 ある程度は解ります。ダンゴをつつくあたりがウキに出ると小さな魚がダンゴをつついているなとか、ウキがピョコピョコ 慌しく上下したらボラが寄ってきてダンゴの周辺で 暴れているんだろうなぁとか想像することができ楽しいです。チヌが近寄ってきたときもウキの様子から判断できます。 チヌの気配を感じることができるのです。 チヌがいると感じたら緊張感が一気に高まります。チヌがいる気配がありその後チヌが釣れるのと、何の前触れもなくチヌが釣れるのでは どちらが楽しいと思いますか。前者の方が圧倒的に楽しいです。これが紀州釣りの一番の魅力でしょう。

 次に、釣れる時間帯について考えます。魚釣りには良く釣れる時間帯が有り、 一般的には早朝とか日没直前が”朝まづめ”とか”夕まづめ”とか言って良く釣れる時間帯とされています。 紀州釣りは、撒餌の効果が大きいためか、結構一日中釣れます。正午前後など、他の釣りが全くだめな時間帯でもあたりが有ります。 また、紀州釣りは日中の釣りです。夜釣りではありません。ですから休日の昼間に楽しめるのです。チヌを釣るなら夜釣りの方が数は釣れそうですが、 夜は人も寝る時間ですからわざわざ釣りに行くこともないでしょう。漁業をされているのなら別ですが。

 また、紀州釣りは座ってできる釣りなので楽チンです。座り続けるのは腰に負担がありますが、立ちっぱなしよりは楽でしょう。 最近流行の落とし込みと比べてみてください。落とし込みなんて一日中下向いて歩きっぱなしですよ。何故、休日に歩き続けねばならないのか。 だだし、紀州釣りのダンゴを握るのに腕力は必要です。一日中ダンゴを握り続けるのは大変です。



 写真のように釣り座を設定します。 クーラーボックスの上に腰掛けて、ピンクのバッカンのに入れたダンゴを握り、右手の位置に水汲みバケツ に海水を汲んでおき、手を洗います。左手側に置いてある釣り竿を手に取り、ダンゴを尺で投入します。 この動作を座ったまま実行できれば熟練者です。





紀州釣りのタックル、仕掛け

 竿はインターラインの1.5号〜2号ぐらい。リールは2500番か3000番のスピニングリールでよいでしょう。 ダンゴを投入する際、どうしてもダンゴに回転が掛かってしまいますので、道糸は撚れてしまいます。そのため、竿先に道糸が絡みやすいので、 竿はインターラインタイプの方が良いです。

 仕掛けでこだわりが必要なのはウキです。紀州釣りで使用されるウキは、玉ウキ、自立棒ウキ、非自立棒ウキ、寝ウキがあります。 非自立の棒ウキは重りが必要になります。最近の紀州釣りは重りなしのはわせ釣法が主流ですから、これはちょっと違う感じです。ただし、初心者の方は、重りを付けて非自立の棒ウキでトライするのも良いかもしれません。 タナが取り易いので、餌を海底に留め易いと思います。 寝ウキは使ったことありませんから、メリットデメリットわかりません。


TEAM 釣武者 紀州ねうきプロ (2ヶ入) M

 お勧めは玉ウキですが、自立の棒ウキも捨てがたいところです。玉ウキの場合、軽いのでダンゴの遠投ができます。また、波気のある場合、 波乗りが良いので使いやすいです。50cmぐらいの波なら問題ありませんし、少々波があったほうが、あたりがとりやすいです。風の影響も少ないですから、玉ウキの場合、天候に左右されることがありません。棒ウキは波があるとウキが安定しないのでちょっとつらいです。風があるときも安定しません。無風でベタ凪であれば玉ウキより繊細なあたりが解りますが、紀州釣りでそれほど繊細なあたりを取ることはありませんから、やはり玉ウキがお勧めということになります。


TEAM 釣武者 逆光ブライト M

 しかし、ウキが小さいので、 遠投しすぎるとよく見えません。そういう場合は、釣研メジナSPの3Bを使います。このウキは円錐ウキのように波乗りが良く、トップが付いていますから遠投しても視認性が良いです。紀州釣りには浮力の大きな3Bが適しています。重りなしでも自立します。ちょっと重いのでダンゴの飛距離は少し落ちます。



釣研(Tsuriken) メジナSP 3B (4989801112050)

 道糸は2.5号から3号のフロートかサスペンドタイプを使用します。紀州釣りでは ラインメインディングという道糸修正の動作が必要なため、竿先からウキまでの間の道糸は 海面を漂っていないとだめなのです。従って、道糸はフロートかサスペンドということになります。 以下のように紀州釣り専用の道糸も発売されており、なんとも心強いことです。


ラインシステム WAX紀州釣り フロート 130m 2号〜3号


ラインシステム WAX紀州釣り サスペンド 130m 2号〜3号

 ハリスは状況に応じて1.25号から1.75号のフロロカーボンがよいでしょう。 ハリスメーカーによりますと、 フロロカーボンはナイロンと比べて海水と屈折率が近く、海中で見えにくいんだそうですが、それは信用していません。 魚の目と人間の目は見え方が違うだろうと思うからです。 それよりも、比重を重視しています。フロロカーボンはナイロンより比重が重いので、海底に這い易いのではないかと思います。 紀州釣りでは海底にハリスを這わすことが重要ですから、ハリスはぜひフロロカーボンを使用してください。

 針は通常はチヌ針の2〜3号ってとこですね。しかし、50センチ位の大物が予想される場合は4号〜5号の針を使ったほうが良いでしょう。 また、針にもこだわらなければいけません。チヌ針として売られている針はたくさん種類がありますが、その強度はまちまちで、弱い針だと 大物を掛けた時に曲がってしまったり、折れてしまう場合があります。折角大物を掛けたのに、針の強度不足で逃してしまうのは何とも悔しいことです。


真ん中の一番大きいのは50センチです。
これを釣ったときは針が曲がっており、危うくばらすところでした。


 まあ、針が曲がったり折れてしまうのは、針の掛かり方が浅かったり掛かる場所が悪かったりするためなのでしょうが、 チヌの顎骨は驚くほど硬く、ここを貫通させることは容易ではありませんし、針の掛かり方を計算して合わせを入れるなどという高度なテクニックは私にはありません。 何処でも良いから口の中に掛かってくれればよしとしていますから、たとえ、掛かり方が悪くてもチヌの引きに耐える強靭な針が欲しいです。



 私自身も良い針を探し求めているのですが、今使っているのはオーナーばりのウルトラ競技チヌです。かなり強度は高く、今のところこの針が折れたことはありません。 しかし、軸が太いことが災いして、食いが悪いような気もするのですが・・・






重りを付けるか

 基本的には重り無しです。ただ、重り無しだと仕掛けが浮き上がってしまう場合があるので、 それが解らない初心者の方は、重りを付けて、非自立の棒ウキでやるのが解りやすいです。 例えば、アジが釣れる場合は餌が浮き上がっていると考えられます。紀州釣りをやっているのに、アジが良く釣れるというのは、釣り方間違っていますよ。

 ただし、仕掛けに重りを付けると、チヌはあまり釣れません。理由として、チヌが捕食時に重りの違和感を感じて・・・という解説をよく目にしますが、 それには賛同できません。というのも、紀州釣りの場合、重り無しで玉ウキを使う場合でも、かなり残浮力の大きなウキを使います。 ふかせ釣り使うような、残浮力のほとんどない円錐ウキなんて使わないのです。 大きなウキが海中に引き込まれるときの抵抗とか、海中での道糸の抵抗とかは、重りより遥かに違和感があると思います。

 重りを付けると釣れない理由は重りの違和感云々ではなく、道糸が海中で漂う角度と、道糸に掛かる張力に有るのではないかと思います。 重りを付けるとどうしても道糸が垂直に近い方向に立ってしまいますし、重りが重いほど道糸に掛かる張力は大きくなります。 道糸が餌の真上にピンと張った状態で垂直に立っていると、チヌは警戒感を感じるのではないでしょうか。 重り無しで海中を漂っている道糸には警戒感が薄いように思います。



 理由はともかく、基本は重り無し。初心者の方で、仕掛けが浮き上がってしまう場合は仕方がないので、重り有りで。





ダンゴ

 ダンゴは、紀州マッハと細びきサナギに押しムギを多めに入れて、チヌパワーをブレンドしたものが最高です。



海水を加える前に全体を均一に混ぜておき、最後に海水を加えます。


ダンゴの中心に刺し餌を置き、


野球のボール大に丸めます。

 ダンゴ用のバッカンも紀州釣り専用のアイテムが発売されています。円形なのが特徴で、ダンゴを作るときにバッカンの隅々まで均一に混ざるという利点があります。


第一精工 ダンゴバケツ 36cm





ダンゴ投入

 ダンゴの握り硬さは基本的にはカチカチです。カチカチダンゴをダンゴ杓で思いっきり遠投します。よく、やわやわのダンゴを竿先数メートルにチョイ投げしている方をお見受けしますが、 やはり、男なら思いっきり遠投でしょう。チョイ投げですと、防波堤に居付いているチヌも狙うことができそうですが、やはり、沖を回遊しているチヌを釣ったほうが潔いです。また、沖に行けばいくほど、チヌの警戒心は薄まりますから、遠投が有利です。

 ダンゴの投入には杓を投入する場合と、手投げ投入する場合がありますが、杓投げがお勧めです。 手投げですと肩を痛めそうですし、杓を使ったほうが断然楽チンです。慣れるまでは、あらぬ方向にダンゴが飛んでいったり、ハリスが杓の柄に絡んだり することもありますが、慣れれば大丈夫です。 ぜひ杓投げをマスターしましょう。

 紀州釣り用の杓は街の釣具屋さんではあまり売っていません。 ふかせ釣りの撒餌杓ではカップが小さく、小さめのダンゴにしか対応できません。ぜひ、紀州釣り専用のダンゴ杓を使用しましょう。


第一精工株式会社 第一精工 紀州ダンゴ杓





刺し餌

 紀州釣りで使う刺し餌は、サナギ、コーン、オキアミ、シラサエビ、ボケ、カニ・・・といったところでしょうか。 シラサエビは餌取りに弱く、オキアミと同程度しかもたないので、使いやすいオキアミのほうを多用します。

 実際に良く使うのは、サナギ、オキアミ、ボケぐらいです。オキアミで様子を見て、オキアミが直ぐ無くなるようなら、サナギでいってみます。 サナギであたりが取れればそれで良いですし、サナギでモゾモゾしたはっきりしないあたりしか出ないときは、ボケでトライします。ボケは高価なので、そうそうは使えません。ここぞというときの勝負餌です。しかし、夏場はボケの管理には注意が必要です。特に夏場はクーラーに入れて置かないと、いざ、勝負時にすっかり茹で上がっていた・・・ということもありますので。







タナの深さは

 紀州釣りは底を釣る釣り方ですから、タナの深さは、もちろん海底です。海底より数センチ上だと全然喰いません。海底に餌がある状態をキープしなければなりません。 逆に言うと、チヌが浮いている場合は、どうしようもありません。今日はチヌが浮いているからタナを浅く設定して・・・ということはできないのです。紀州釣りで言うところのタナ合わせとは、 まず、きっちりと海底に合わせること。その後、更にタナを深く設定し、道糸を弛ませることをいうのです。道糸をたるませることで、自然に餌を喰わせるのです。

 昔の紀州釣りは、タナを水深より浅く設定し、ダンゴが崩れると同時に刺し餌がダンゴから飛び出し、それに魚が喰い付くというイメージです。最近でも、釣りの解説書籍にこのような解説がなされている場合がありますが、 これではアジしか釣れません。チヌが釣れるとしても、せいぜい30センチまでの小型でしょう。



 最近の紀州釣りは、タナを水深より深く設定し、道糸を弛ませるのです。そうすることで、ダンゴが崩れても、刺し餌は海底に留まってくれます。チヌは海底にある餌を捕食しています。海底から浮き上がった餌は見向きもされません。特に大型になるほどその傾向が強いようです。



 ただし、道糸を弛ませすぎると、ウキにあたりが出ませんから、ほどほとにしなければいけません。糸がぴんと張った状態からプラス1〜2メートルというイメージです。





ラインメインディング

 ラインメインディングってカタカナで書かれるとなんだか難しそうですが、要するに、海面を漂う道糸の位置直しです。どうもフィッシングにはカタカナ英語が多くて、無意味にかっこつけてるようで逆に格好悪い感じがします。

 それでは、ラインメインディングの説明です。ダンゴを投入後、ウキが馴染んで暫くすると、ウキと竿先間の海面を漂っている道糸が、潮流に流されウキを引っ張るようになります。引っ張ったままだとウキにあたりが出にくいだろうということで、竿先を操作して、潮下から潮上に道糸の位置修正をするという操作のことです。みなさん無意識のうちにやっているのではないでしょうか。



@が最初の状態としますと、
Aでは、海面に漂っている道糸は徐々に潮下に流されていきます。
Bでは、更に流されて、ウキを引っ張り始めます。
Cで、竿先を操作し、流された道糸を潮上まで戻します。

この繰り返しです。





あわせ

 チヌは遅合わせと言われます。チヌは、ゆっくりと良く噛んで餌を飲み込むようですから、口先で餌を噛み潰している状態で合わせてもなかなか針掛かりしません。たとえ掛かったとしても、チヌの口は硬いので、ばらすリスクが高いのです。一度針掛かりしたチヌをばらしてしまうと、せっかく寄せた他のチヌも散らしてしまう事になりかねません。十分飲み込ませてから合わせるのがセオリーです。

 紀州釣りの場合、特に遅合わせを徹底しないといけません。それは、餌取りのあたりが多発するからです。たとえ餌取りでも、何も釣れないよりは釣れた方が楽しいのですが、餌取りのあたりを合わせていては、チヌは釣れません。

 チヌのあたりは、ほんの少しウキが押さえ込まれる前あたりの後、ゆっくりとウキが海中に消える重みのあるあたりです。 じっくりと口先で刺し餌を噛み砕いた後、飲み込む様子が想像できます。



 基本的には、ウキが完全に海中に消えてから合わせます。しかし、前あたりが出て、暫く待っても本あたりが出ないことがあります。この様なパターンが数回連続する場合は、仕方がないので前あたりの段階で合わせるようにします。針掛かりすることは少ないですが、合わせないことには釣れないので、勝負しましょう。この場合、先程も記述しましたが、針掛かりが浅くなると思いますので、海底付近でばらさないように、注意しましょう。

 あと、合わせる方向と言いますか、竿を立てる方向が重要です。水深が浅く、糸ふけがそれほど出ていない場合は、上でも横でもいいですが、ある程度水深があり、潮流や風の影響で海面を漂う道糸が大きくふけて、たるんでいる場合、 合わせる方向は横です。糸ふけと逆方向に横に竿を振って合わせます。そうすることで、海面を漂う道糸が海水を掴み、張力を針までしっかりと伝えてくれます。





餌取り

 紀州釣りは大量のダンゴを、ほぼ同じ場所に投入しますから、集魚効果は大変大きいものがあります。そのため、餌取りと呼ばれる、チヌ以外の魚が集まってきます。その魚種は豊富で、ボラ、コノシロ、アジ、フグ・・・様々な魚が登場します。

 フグは、強力な前歯を持っており、簡単にハリスを噛み切ってしまうので厄介です。フグは派手な色を好みます。市販の配合餌の中には、派手な赤や緑の粒が入っているものもありますが、このような派手な配合餌は多くのフグを寄せてしまうことになります。銀色のサルカンなどもフグが噛み付いてきて、道糸から切られることも有りますので、フグが多い場所では注意が必要です。フグのあたりはウキを一気に消し込むはっきりとしたあたりが多いですから、反射的に合わせることができると思います。フグは匹数が少なければ早めに釣り上げてしまったほうが、針の消失を防ぐことができます。チヌ釣りの第一歩はフグ退治からです。

 急にダンゴが海表層で割れてしまい、海底まで届かなくなることがあります。コノシロのような海表層の大型餌取りの仕業です。コノシロは30cm級の大型が群れで登場します。ダンゴ投入と同時にダンゴにアタックされるので、ダンゴが着底することができず、釣りになりません。この様な場合は、ダミーダンゴの投入を試して見ます。針と糸の付いた硬く握った本命ダンゴを投入した直後、軟らかめに握ったダミーダンゴを投入します。ダミーダンゴを海表層で割らせ、そちらにコノシロの注意を引き付け、その間に本命ダンゴを着底させるのです。それでもだめな場合、群れが去るのを待つしかありません。暫く間、ダンゴ投入をやめるしかないでしょう。

 あたりだっ、と思ってあわせた時に、ウロコが一枚だけ釣り針に刺さってきたことはありませんか。そのウロコを見て、チヌが居るなと思ったことはありませんか。 残念ながら、ほとんどの場合、チヌのウロコではありません。ボラのスレあたりを合わせているのです。



 ボラのあたりは合わせずに見送るのがセオリーです。ボラは一度餌を飲み込んでも、吐き出すことが多いので、餌を取られることはあまりありません。ボラが吐き出した餌を、チヌが喰うというパターンが多いのです。ボラは、ダンゴの周りで活発に泳ぎ回り、ダンゴをかき回して、海底を濁らせ、その濁りに触発されてチヌの活性が上がります。ボラの後にはチヌが現れるというのが紀州釣りのセオリーですから、ボラが集まれば期待が膨らみます。

 ボラのあたりは、ウキがピョコピョコ上下する元気の良いあたりです。餌を飲み込んだり、吐き出したり、あるいは、ハリスに魚体が触れて出ているあたりだと想像できます。



 ボラのあたりをかわして、チヌのあたりだけを合わせるようにしましょう。ボラは大型になると、チヌより引きますから、釣り上げるのに苦労しますし、釣り上げたとき非常に臭いです。また、周囲の釣り人の目も気になります。 大きく竿を曲げて釣り上げた魚がボラですと、「なんだボラか。」という冷たい視線を感じることになりますので、注意が必要です。


ボラです。


ボラは表層を泳ぐ性質があります。

 その他の餌取りとして、アイゴとかアコウなども釣れます。アイゴは結構引きますし、引き方もチヌに近いです。更に、写真のようにチヌに近い縞模様をしていますから、 海面に出てくるまでは小型のチヌか・・・と思わせます。

 アコウが釣れる場合は、海底に根があると推測できます。チヌを紀州釣りで狙う場合は海底が砂であることが望ましいので、 ダンゴを投げる距離を変えてみるほうが良いと思います。


アイゴです。ヒレに棘があるので素手で触ってはいけません。 持ち帰る場合は尾びれ以外のヒレをすべて 切り落としましょう。


アコウです。専門に狙っても面白い魚です。防波堤からアコウを専門に狙う場合は、 こちらを参照してください。・・・> 防波堤からのアコウ釣り





裏技

 ダンゴの割れや、あたりの状況から、チヌが居ると予測されるのに、なかなか針掛かりしないケースに有効な裏技を紹介します。 それは、よく言われていることですが、釣り人の殺気を消すことです。なんじゃそりゃぁーっと思われる方も居られるでしょうが、本当です。 殺気を消すといっても、心の問題ではありません。まず、道糸を普段より多く出し、海面に多量に浮かべます。更に、置き竿にします。 これで、チヌには釣り人の殺気は伝わりません。本当です。 既に述べたとおり、合わせは遅合わせが基本です。ウキがじわーっと海中に沈み切ってから合わせても間に合います。 ウキが海中に沈み切ったら、そっと竿を手に取り、余分に出した道糸をゆっくりと巻き取ります。 合わせが効く程度に巻き取ったら、海水の抵抗を利用できる方向に、大きく横方向に合わせます。

 経験がある方もいらっしゃると思いますが、仕掛けを入れたまま、トイレに立った時にチヌが喰っていたり、道糸の絡みを解いている間に、チヌが喰っていたりということがあります。 そのように、竿を置いて、道糸を弛ませ、気を抜いたときに針掛かりするケースが実際にあります。それも、結構高い確率であると思います。 そのような経験から、この裏技を思いつきました。効果あると思います。本当です。





まとめ

 以上をまとめますと、紀州釣りは面白いということです。